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【2025大阪・関西万博】エネルギーの可能性に“タマゴ”が反応して光る!?電気事業連合会のパビリオン『電力館 可能性のタマゴたち』の体験内容が初公開!

2024.10.15

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2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展する、電気事業連合会のパビリオン『電力館 可能性のタマゴたち』の展示&体験内容がついに明らかに!2024年9月3日に大阪市内で行われた記者発表会では、パビリオン内で使用する「タマゴ型デバイス」がお披露目されました。展示内容や来館者の体験に応じて光ったりふるえたりするという不思議な“タマゴ”とは一体…!?多くの報道陣が詰めかけた記者発表会の模様を、Concent取材班が詳しくレポートします! 

 

タマゴ型デバイスを使って楽しく学べる体験型展示

発表会の開会とともに会場の照明が落とされ、2023年11月のパビリオン着工から現在に至るまでの建設記録映像が上映。まだ工事は続いていますが、すでに万博会場内に大きなタマゴ型のパビリオンがお目見えしているようです!

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『電力館 可能性のタマゴたち』の建設状況。様々な形の平面で構成されるボロノイ構造を採用したタマゴ型の外観が特徴(提供:電気事業連合会)

 

『電力館 可能性のタマゴたち』は、シルバーの外郭が目を引くタマゴ型のパビリオン。電力業界ならではの視点で描かれた、様々なエネルギーの可能性について楽しく学ぶことができるそうです。

会場の期待が高まる中、電気事業連合会 副会長の佐々木敏春さんによる「電気事業連合会が目指す、2050年カーボンニュートラルに挑戦する姿を見せたい」という力強い挨拶がありました。そして、お待ちかねの『電力館 可能性のタマゴたち』の体験内容の発表!プレゼンテーションをするのは、大阪・関西万博推進室の室長であり、『電力館 可能性のタマゴたち』の館長を務める岡田康伸さんです。
 

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電気事業連合会 大阪・関西万博推進室 室長・『電力館 可能性のタマゴたち』館長 岡田康伸さん

 

ステージ上の岡田館長の首元には、何やらタマゴ型の物体が。これはパビリオンで使用する「タマゴ型デバイス」というものだそう。「このタマゴ型デバイスはエネルギーの可能性に対して様々な反応を見せるんです。電力館に来られたみなさんには、一人一つ首から掛けて館内を巡りながら、様々なエネルギーの可能性を探し、集める体験をしていただきます」。

 

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パビリオンでは、様々な色に光る「タマゴ型デバイス」の中から好きなデバイスを一つ選び、首から掛けて館内を巡る

 

パビリオンの内部は、「プレショー」「メインショー」「ポストショー」の3部構成。プレショーでは、「エネルギーの可能性」を探す体験について、映像とタマゴ型デバイスを連動させながら紹介します。メインショーでは、未来を切り開く可能性を持つ約30のエネルギーを展示する「可能性エリア」と、大空間の中で無数のLEDと光、タマゴ型デバイスが連動する没入型の展示「輝きエリア」の2つのエリアを巡ります。最後のポストショーでは、百科事典をコンセプトとした空間で実物・パネル展示を見ながら、メインショーの体験を振り返ることができます。

 

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パビリオン内部の館内イメージ。「プレショー」「メインショー」「ポストショー」の3部で構成される(提供:電気事業連合会)

 

展示の中でも一番の見所は、エネルギーの可能性を探し、集める体験ができるメインショーの可能性エリア。例えば、核融合の展示では、卓上に投影される原子核に見立てた光る球をタマゴ型デバイスにくっつける(融合させる)体験を予定しているそう。反発し合う2つの原子核をうまく融合できた時に、膨大なエネルギーが生まれる核融合の原理をゲーム感覚で体感できるとのこと。大人も子どもも楽しみながらエネルギーへの興味や関心を高められそうです!

 

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核融合の体験イメージ(提供:電気事業連合会)

 

「現在、ほとんどの電気製品は有線ケーブルからの給電を必要としていますが、未来ではケーブルがなくてもスマートフォンが充電できる、あるいは電気自動車が走行しながら充電されるようになるかもしれません。こうした無線給電の技術を体感してもらえるよう、電気を無線で送るような体験も考えています」と岡田館長。

 

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無線給電の体験イメージ(提供:電気事業連合会)

 

この他にも、風力発電や水素発電、潮の満ち引きをエネルギーに換える潮流発電、薄くて、軽く、柔軟な次世代太陽電池(ペロブスカイト太陽電池)を使った発電など、すでに研究が始まっているものから実証実験が進んでいるものまで、様々な展示を予定しているそう。太陽光や風力だけでなく、水素や潮の満ち引きもエネルギーにできる可能性があるとは驚きです!『電力館 可能性のタマゴたち』では、新たな発見がたくさんありそうですね。

 

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タマゴ型デバイスのふるまいに驚いた表情を見せる子どもたち

 

「大事なことはエネルギーの可能性を探し、集め、育てていくこと。電気事業連合会は多くの方に電力館にお越しいただき、楽しんでいただけるよう準備を進めています。ぜひ、電力館でこのタマゴ型デバイスと一緒にエネルギーの可能性を集める体験をしていただければと思っています」という言葉をもって、岡田館長による体験概要の発表は終了しました。

 

ユニフォームはパビリオンの外観との親和性を重視

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ボロノイ構造をデザインに取り入れた『電力館 可能性のタマゴたち』のスタッフユニフォーム

 

記者発表会では『電力館 可能性のタマゴたち』のスタッフユニフォームも発表されました。様々な形の平面を組み合わせたボロノイ構造を採用したパビリオンの外観に合わせ、グレーを主体としたモノトーンカラーで統一されています。

 

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デザイナーの成清良太さん。成清さんは2005年日本国際博覧会(愛・地球博)の会場サービスアテンダントのユニフォームデザインも担当

 

デザインを担当したデザイナーの成清良太さんも登壇し、「ボロノイ柄、ボロノイのパーツをデザインに取り入れることで、パビリオン外観との親和性を高めました。ボロノイ柄のシャツは、生地の裁断位置によって一枚一枚表情が異なっています」と、デザインのポイントを解説してくれました。パビリオンのテーマである“可能性”を表現しながら、生地に再生ポリエステルなどを使うことで、持続可能な開発目標(SDGs)にも配慮しているそうです。パビリオンではスタッフユニフォームにも注目ですね!

質疑応答では、報道陣からパビリオンの体験内容を中心にたくさんの質問が飛び交い、未来のエネルギーを体感できるパビリオンへの関心の高さが伺えました。今後は、2025年の2月末までにすべての工事を終え、2025年4月13日の開幕に向けて展示内容をブラッシュアップしていくとのことです。いよいよカウントダウンが始まった開幕に期待が高まります!

 

ドキドキ感・ワクワク感が詰まったエンタメ感のあるパビリオンに!

Concent取材班は記者発表会終了後の岡田館長を直撃取材。発表会の感想や今後の意気込みについてお伺いしました。
 

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「子どもはもちろん大人にも楽しんでもらえるパビリオンにしたい」と話す岡田館長

 

――――――「タマゴ型デバイス」を使った体験内容を聞いて、とてもワクワクしました!

岡田館長:ありがとうございます。私もモックアップ(試作品)で実際に体験してみたのですが、めちゃくちゃ面白いんですよ!子どもたちがメインターゲットではありますが、上手くできたら大人でも楽しいと感じると思いますし、エネルギーの可能性をより身近に感じてもらえることを確信しています。

 

――――――体験内容の構想には、どのくらいの期間をかけられましたか。

岡田館長:3年半以上ですね。「未来を担う子どもたちに、どのようにエネルギーの未来を伝えていくか」というテーマで検討をスタートし、まずは新しいエネルギー技術の探索、そしてエネルギー関係のスタートアップの方とディスカッションなどを行いました。その頃は楽しかったのですが、パビリオンとして面白さやワクワク感を演出する「体験」を考える段階に入ると、思った以上に苦戦しました。ここは本当に悩みながら、万博推進室のメンバーとも議論を交わしながら進めていきました。

メインショーの「可能性エリア」だけでも約30の展示があるのですが、核融合はどのように体験してもらえば理解できるのか、水素発電はどのように伝えていくべきなのか、それぞれの展示の落とし込み方についても、かなりの時間をかけています。小学校の先生方に展示の内容案を伝えて、子どもたちに楽しんでもらえそうかどうかという観点で、ご意見を伺うこともありました。

 

――――――どのような想いで構想を進めていったのでしょうか。

岡田館長:来館者の方にタマゴ型デバイスを通していろいろな体験をしてもらうことで、「電力館に来て良かった」「ドキドキ、ワクワクした!」と感じてほしい、これに尽きます。今日、体験内容を発表しましたが、これはあくまで概要で、まだ検討を重ねている所もあります。楽しくて学びのあるパビリオンを目指して、これからさらにブラッシュアップしていく予定です。
 

――――――今日発表されたスタッフユニフォームもスタイリッシュで素敵でした!

岡田館長:パビリオンのボロノイ構造とリンクしたデザインになっているんです。ボロノイの種類は60種類ほどあるので、よーく見れば違いがわかるかもしれません(笑)。当初、既製品を採用することも案としてはあったのですが、パビリオンの世界観を演出するためには、オリジナルのユニフォームが必要だと考えて制作しました。来館者の満足度を少しでも上げることができたらうれしいですね!

 

――――――発表会に先行して、マスメディア向けのパビリオンを間近でかつ内部まで撮影できる「現地(夢洲)取材会」が開催されました。

岡田館長:想定よりも多くの報道陣の皆さまにお越しいただき、大変うれしく思っています。参加された報道陣の方からは、「パビリオンの中まで公開してくれるんですか?」という声も挙がり、大盛況でした。2025年の2月末には竣工する予定なので、ぜひ楽しみにしてほしいです。

 

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「現地(夢洲)取材会」で撮影した『電力館 可能性のタマゴたち』。入り口も特徴的!

 

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パビリオン内部のメインショーのエリアが報道陣に公開された

 

――――――2025年4月の開幕に向けて、意気込みをお聞かせください。

岡田館長:いよいよ開幕までのカウントダウンがはじまり、しびれる状況になって来ました(笑)。万博推進室の16名のメンバー全員が一丸となって、会場の中でも注目を集めるパビリオンにしようと頑張っています。電力館の敷地内に設ける屋外イベントスペースでは、様々なパートナーの方々とコラボレーションしてイベントを開催したいと考えており、今はその検討も大詰めです。開幕に向けて盛り上げて行こうと思っていますので、ぜひご期待ください!

 

「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマの大阪・関西万博で、電気事業連合会のパビリオン『電力館 可能性のタマゴたち』ではどんな「未来」が体感できるのでしょうか。開幕がより待ち遠しくなりますね!
 

企画・編集=Concent 編集委員会


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『省エネ・節電 お役立ち情報』(電気事業連合会特設サイト)