東京電力パワーグリッド株式会社入社2年目・池田欧世さんの1日に密着!

2018.04.11
「エネルギー業界」と聞くと、「身近に感じない」「難しそう」といったイメージも少なくないはず。
そこで、仕事の内容からやりがい、そして休日の過ごし方まで、リアルな現場の声を徹底リサーチ。
密着することで見えてきた、エネルギー業界の“今”を生きる人々の想いとは!?

 

【今月の密着人】 

東京電力パワーグリッド株式会社 神奈川総支社横浜制御所配電保守グループ 池田欧世(いけだ・おうせい)さん(26歳)

東京電力パワーグリッド株式会社で配電保守を担当している池田欧世さん。
身長185㎝をいかし、中学生ではアメフト、高校生ではラグビーをしていたという体育会系

 

東京電力パワーグリッド株式会社は、発電所でつくられた電気を利用者に届けるための送配電設備について、建設・運用・保守を行っている企業。2018年4月で入社2年目となる池田欧世さんは、神奈川総支社横浜制御所配電保守グループにて、皆さまに安心して電気をご利用いただけるよう、配電設備の保守・メンテナンス、監視等を行っている。

幼少期から中学生まで海外で過ごしていた経験の中から、エネルギー業界に興味を持ったという

 

エネルギーに興味を持ったのは、小学4年生から中学生まで住んでいたアメリカで経験した停電がきっかけだったと話す池田さん。

池田さん「アメリカに住んでいた時、ちょっと風が強いだけですぐに停電をし、さらに復旧までに数時間もかかるのを経験しました。高校生から日本で生活していますが、日本では停電などのトラブルも少なく、また復旧も早いですよね。とても驚きました。そして将来のことを考えたとき、電気などのエネルギーは人々が生活していくうえで欠かせないもの、そのことに自分が携われたらという思いが強くなり、大学でエネルギーの勉強をしました」

仕事に必要な工具や備品などが管理されている倉庫で出向準備
 
ペンチやスパナ、ドライバーなど必ず必要となる工具は安全帯と呼ばれるベルトに収納が基本
 
腰に巻いた安全帯ロープと、ベルトにかけたセーフティーロープと呼ばれる体を支えるロープ
 
配電線の作業を行う際には、感電から身を守るアイテムも準備する

 

早速、現場へ向かう池田さんを追跡!今日の任務は電柱に架かる電線の点検・保守。まずは、作業時に欠かせない工具や備品を管理する倉庫へ向かう。ここで作業時に必ず必要となるペンチやスパナ、ドライバーなどの工具のほか、安全帯ロープやセーフティーロープを準備。その総重量は何と10キロ以上!感電から身を守る手袋や靴も車両に積み込んで、いざ出発。

現場へ向かう車の運転は池田さんの任務。道を覚え、最短ルートで現場へ向かうことも仕事の一つなのだ

 

池田さんが所属する配電保守グループでは、通常2名でタッグを組み仕事に取り組む体制となっているが、取材時は池田さんが入社1年目ということもあり、先輩2名に、池田さんが“プラス1”という3人体制の中で仕事を覚えることが任務となっていた。

池田さん「2年目からは“プラス1”ではなく、一人前の作業員として成長しなくてはいけません。さまざまなトラブルへの対処方法を事前に想定した作業手順の組み立てや、それに必要な工具の準備など、一つ一つの仕事に責任が伴います。あらゆる問題に対処できるよう、日々緊張感を持って仕事に邁進しています」

取材時の天候は雨。雨具を着て作業の準備にかかる
 
配電設備に異常がないか、該当箇所を確認するため電柱に登る池田さん。
まずは安全帯ロープを電柱にまわしがけ、足場ボルトと呼ばれる長さ12㎝ほどのボルトに手足を掛けて登っていく
 
声を出して足場ボルトの設置状況を確認しながら、目的の場所まで向かう。
雨の日は足場となるボルトも滑りやすくいつも以上に注意が必要となる

 

取材時の天候はあいにくの雨。しかし、雨の日も嵐の日も雪の日も屋外で作業をこなさなくてはならないのが、配電設備を守る池田さんの仕事。吹き付ける雨粒をものともせず、雨具を着た池田さんは安全帯ロープを電柱に回し、足場ボルトと呼ばれる箇所に手足を掛けて登っていく。手に触れる箇所すべてで場ボルト等の設置状況が安全か声を出しながら確認し、慎重に、そして素早く該当箇所を目指す。

電線がある箇所では安全帯ロープが電線と接触して上部にあがることができないため、セーフティーロープを足場ボルトに付け安全帯ロープを外して登る。
電線箇所を抜けると、再度安全帯ロープを装着して登る。通称「安全帯昇降柱法」。
電柱に登るために必要な基本技術である
 
あっという間に電柱上部へ到着。その位置は地上から約12m!「強風にも耐えうる筋力と体力を維持するのも仕事をするうえで大切です」(池田さん)
 
配電設備を点検する眼差しは真剣そのもの

 

電線等の障害物がある箇所では、電柱にまわしがけた安全帯ロープが電線と接触し上部にあがることができないことから、いったん安全帯ロープを外すことが必要となる。まずは安全帯に装着してあるセーフティーロープを足場ボルトに付け安全を確保したあとに、安全帯ロープを外す。電線のある箇所を抜けると、再び安全帯ロープを電柱にまわしがけ安全帯に装着。通称「安全帯昇降柱法」と呼ばれ電柱に登るために必要な基本技術である。この動作を素早く繰り返し行いながら作業位置を目指すのだ。

安全帯ロープとセーフティーロープを巧みに操りながら池田さんが登った位置は、地上から約12mの高所。「約半年間、全寮制で実施される研修で毎日訓練してきたので、恐怖感はまったくないですね」と池田さん。確認項目すべてをチェックし異常がないことを確認したら点検・保守作業は終了。

カラスの巣を除去する池田さん
 
建物軒下の作業もこなしていく

 

池田さん「電柱にカラスの巣ができているといったお客さまからのご連絡を受け、撤去に向かうこともあります。特に都心などではカラス被害は多いですね。また、強風の日にビニール袋などの飛来物が電線に引っかかってしまったりすることも少なくありません。しかし、その都度トラブルの元となる原因を取り除いていくことで、皆さまに電気を届けられることに誇りを持っています」

「今後の夢は、発展途上国での電力インフラを整えたいと思っています」(池田さん)

 

東京電力パワーグリッド株式会社では、24時間365日体制で電気を守っている。当然、池田さんも深夜に出動することも。日々の生活の中で当たり前のように利用している電気。停電などのトラブルが滅多に起こらないのは、池田さんを含むこうした企業で働く人々の努力の結果なのだと、密着取材により改めて実感した。

池田さん「台風や降雪時であっても電柱に登り、作業することは、体力的にも精神的にも苦難を強いられます。しかし、それによってお客さまに電気をお届けすることができ、灯りがつくのを見る瞬間は大きなやりがいを感じます。また、発展途上国では電力インフラは十分でないと聞きます。さらなる夢は、日本の送配電の技術準で海外の電力インフラを整えたいと思っています。そのためにも、電気を停めないためには何が必要なのか、送るためには何をしなくてはいけないのか日々勉強しています」

最近は海外ドラマにハマっていると笑顔を見せてくれた池田さん
 

最後にリフレッシュ方法を尋ねると、笑顔を見せてこう話してくれた。

池田さん「アウトドアが好きで登山やスキーが趣味なので、大型連休などは山の自然に囲まれて癒されています。また、2年ほど前からボルダリングを始めたので、週末など時間があるときはジムに行っています。最近ではアマゾンプライムで海外ドラマを観ることにはまっています(笑)」

日本の配電技術を身に付け、海外の電力インフラを整備したいという池田さんの今後の活躍に期待!!


★池田欧世さんプロフィール

年齢
26歳
身長・体重・血液型
185cm・80kg・A型
趣味
登山・スキー・ボルダリング
好きな食べ物
鯵のなめろう・ハツ
好きな映画
海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」
好きな異性のタイプ
好き嫌いをせず、楽しくお酒を飲めそうな人
好きな芸能人
小島瑠璃子